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情報処理学会誌4・5合併号

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関西IT勉強宴会の紹介記事が「情報処理」学会誌4・5合併号に載りました。「全国技術系勉強会マップ」の一つです。


twitterで、たまたま募集を見て応募した事がきっかけです。全国には色々な勉強会がありますが、上流工程の勉強会はほとんどないという事でしたので、それを強調した案内にしました。マップを見ると東京は17個も開催されているのに、大阪は、「近畿」とくくってもたった2つだけという寂しさです。偶然とはいえ載せてもらえてよかったです。ぜひ大阪でも多く開催して欲しいです。

東京で開催されている「決定不能の会」は笑いました。世の中の決定不能な問題が決定不能である理由を納得する事が目的だそうです。恐いもの見たさで言ってみたいかも(笑)


勉強会を始めたきっかけについて書きましたので、その部分についてテキストで載せます。

データ指向設計(DOA)をベースとした業務システムデザインの意義を共有することを目的に始めた勉強会です。90年代後半にオープンシステムの波が来たとき、35歳~40歳の技術者は新しい技術をキャッチアップする事に必死でした。先輩から学んだ技術-業務設計・品質保証・運用設計等を後続に伝えるべき世代でありながら、その余裕がなかった。そのため、システム設計スキルに関して世代間ギャップが生じており、これを埋めることができればと望んでいます。
たとえば、DOAは米国由来の古い手法だと誤解されていませんか?いえいえ、DOAは日本人が作った、企業の基幹システム向けに最適化された分析設計手法です。基幹業務等の複雑な事務処理を見直そうとする際に、こういった理論を知らないままでは正しいあり方にたどり着けません。データを記録するための帳簿組織を正しく設計し、個々の業務とその連携を正しく設計し、さらに膨大なデータ処理機能を正しく設計しなければならないからです。
とはいえ、DOAは本を読んだだけではなかなか理解出来ません。この理論は関数従属性といった数学的枠組みを基礎として体系化されています。10人が設計すると10種類の違うものが出来る方法論が多い中、同じものが出来る事を目的として、表記法なども(方言はありながらも)厳格に定まっています。それだけに、独学が難しいという難点があります。
東京ならデータ総研(株)のセミナーや佐藤正美氏のオープン講座など情報を得る手段はありますが、関西ではこれまでそのような機会がほとんどありませんでした。名著「上流工程入門」の著作者 渡辺幸三氏を中心として、計数管理パッケージFusionPlaceの杉本啓氏、オープンソースMakeGoodの久保敦啓氏の3名がほぼ毎回参加してくれています。業務設計の面白さに触れてみませんか?
私がやっている関西IT勉強宴会は毎回テーマが大きく変わります。興味のある話題があれば是非一歩を踏み出して参加して下さい。

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