<クラウドビジネスの実態とエコシステムとしてのセールスフォース概要>
この勉強会は、ほぼ毎月やっていますが前回は7/1でしたから実質ほぼ2カ月ぶりの開催でした。ほぼ常連さんばかり。初めての方は2名だけでした。
珍しい事に、3時の最終までお付き合い頂いた方が5名でした。2次会は13名でした。
なお諸般の事情により今回の資料は公開しませんのでご了承ください。
1.SaaSとしてのセールスフォース
昨年はプラットフォーム(PaaS)としてのセールスフォースを説明しました。データモデリングさえ出来ていればクリックだけで簡単にテーブルや画面、レポートを作成出来る事をデモを交えて見て頂きました。
今回はパッケージというかソフトウェア(SaaS)としての機能を見てもらいます。セールスフォースのライセンスには営業支援機能で利用される「Sales Cloud」とコールセンター業務の「Service Cloud」があります。
営業支援に関してはYouTubeで動画もありますのでご興味があればそれをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=5rnFzMDtMUc
ここではコールセンター(インバウンド)について説明します。セールスフォースの中で問合せを管理する業務を「ケース」と呼びます。
(1)問合せの受け付け
多岐にわたる接触ポイント(コンタクトポイント)から問い合わせを受け付けます。
・電話(CTI連携機能-着信電話番号から情報を自動表示)
・WEB(Web To ケース機能)
・メール(Mail To ケース機能)
・Facebook/Twitter(Salesforce for Twitter)
Facebookからの問い合わせ対応機能は数年前までありませんでしたが、バージョンアップなどで追加された機能です。このように、SaaSとしてのSalesforceを使用する大きなメリットのひとつが無償で機能アップするという事です。
(2)問合せ解決プロセス
・問い合わせ内容によって自動で担当を割り当てます。
→例えば国や地域、それに製品別など条件を指定し対応するキューに割当てます。
キューには複数の担当が登録されていて、最初に引き受けた方が担当します
・お客様との契約条件に従ってサポートレベル(SLA)を確認します
・過去のソリューションで近いものがないか検索します。自動検索も出来ます。
・ケース画面の中から電話をかけたりメールを出したり出来ます
・対応が難しい時は上位部署にエスカレーションします
→上位部署は担当が自動割り当てされてこのプロセスを繰り返します
(3)セルフサービス
過去に同じような問い合わせが合った時、ナレッジとして公開する機能があります。
・ポータル機能(お客様がログインして情報を見る)
・一般公開(お客様はログインせず検索する事が出来ます)
2.エコ体系としてのセールスフォース
セールスフォースの基盤の周りには多くのビジネスがあります。そのひとつがアップエクスチェンジというアプリケーションのマーケットです。アップルストアのセールスフォース版だと思って下さい。
https://appexchangejp.salesforce.com/
有償無償の様々なアプリケーションが登録されています。ここではその一つとして、地図連携「Orkney GeoGraph」をお見せします。セールスフォースの中にある住所を独自のデータベースから緯度経度に変換し(ジオコーディング)、GoogleMap上に表示します。
https://appexchangejp.salesforce.com/listingDetail?listingId=a0N30000009wvDNEAY
中身を見てみたい方は、このURLから「デモを見る」で動画再生、「テストドライブを利用」で実際の画面を触る事が出来ます。
1.セールスフォースの利用
9年前に大阪駅前第一ビルの1.5坪の事務所で始めたコンサル会社です。社長の意向で数多くの新しいツールを使ってお客様にアプローチしています。「銀行との付き合い方」というメールマガジンは大変多くの読者がおられます。
メルマガや講演会などをセールスフォースのキャンペーンとして登録し、そこに申し込んで下さった方をリード(見込み客)に登録します。そのキャンペーンから例えばコンサルタント契約などにどれだけつなげる事が出来たか(ROI)を一気通貫で見えるのはセールスフォースくらいだと思います。
2.シナジーリード
メールマガジンとして他社のツールも使っていたのですが、何故かスパムにはいっていたりしてその対応だけでバタバタしていました。そこでシナジーリードを使いだしました。
https://appexchangejp.salesforce.com/listingDetail?listingId=a0N30000003JJEREA4
※このURLから動画再生およびテストドライブ利用が可能です
このツールを使うと、簡単な操作でメルマガを配信出来ます。そこのURLをどなたがクリックされたかがわかり、セールスフォースの中に情報が取り込まれます。WEBサイトに特定の文字を書いておくと、どなたがどの画面をご覧になったかがわかります。WEBでの広告を打った時にどの広告が一番効いているのかが一目瞭然になります。
1.独立までの経緯
大学を中退して数年米国に渡り、1990年にケン・システムコンサルタントに入社。堀内一先生のDOA(データモデリング)を学びました。その後2000年にマジックソフトウェアというdbMagicを作っている会社に移り、T字形ERをユダヤ人と一緒に勉強しました。
そこで学んだのはユダヤ人は天才だという事でした。日本人とユダヤ人とのギャップを強く感じました。その後も紆余曲折あり、2010年に独立しました。
2.セールスフォースを選んだ理由
自分はイノベータでなくアーリーアダプターだという認識の上で、既にエコポイントなどで世間の認知度が上がっていたセールスフォースを選びました。お客様を幸せにしたいという気持ちと、セールスフォースの社会貢献に感銘を受けたのがきっかけです。Power of Us活動としてNPO法人には無償でシステム設定を行うなどの活動を行っています。
お客さまとしては、ほとんどが数十人までの規模です。システム部を持っておられないのでコンピュータ全般の相談役としても動いています。システム化が初めての会社が多いので導入セミナーとして2時間で次の事をお話します。ほとんどの会社は理解してもらえます。
・漏れなく、ダブリなく整理すること(MECE)
・重複は良くないこと(One Fact is One Place)
・事象は事物(資源)とその関連で成り立っている事(ER)
→リソースとイベント
→関係は3つに整理(主従・参照・レコードタイプ)
3.SalesCloudを中心とした導入支援業務
提案書のひな形をもって、ユーザ視点で導入について説明します。一般的な導入支援なら、3週間で百万円未満の金額で完了します。必要に応じてサポートサービスも提案します。
また、戦略的システムの場合は1業種1社しか受けない事も約束しています。
山本さんには急にお願いしたところ快く受けて頂きました。結果的に山本さんのお話が一番リアリティがあって皆さんの役に立てたのではないかと思います。
田畑さんがDOAをルーツに持つ方だと知らずに依頼しましたので驚きました。実際に参加者の1名とは昔会っておられたようです。世間は狭いですね。セールスフォースがDOAツールであるという確信を得ました。実際にお客様に出す提案書やら金額なども赤裸々に語って頂きました。ありがとうございました。
以上
この勉強会は、ほぼ毎月やっていますが前回は7/1でしたから実質ほぼ2カ月ぶりの開催でした。ほぼ常連さんばかり。初めての方は2名だけでした。
珍しい事に、3時の最終までお付き合い頂いた方が5名でした。2次会は13名でした。
なお諸般の事情により今回の資料は公開しませんのでご了承ください。
<エコシステムとしてのセールスフォース概要>
セールスフォース・ドットコム 佐野 初夫1.SaaSとしてのセールスフォース
昨年はプラットフォーム(PaaS)としてのセールスフォースを説明しました。データモデリングさえ出来ていればクリックだけで簡単にテーブルや画面、レポートを作成出来る事をデモを交えて見て頂きました。
今回はパッケージというかソフトウェア(SaaS)としての機能を見てもらいます。セールスフォースのライセンスには営業支援機能で利用される「Sales Cloud」とコールセンター業務の「Service Cloud」があります。
営業支援に関してはYouTubeで動画もありますのでご興味があればそれをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=5rnFzMDtMUc
ここではコールセンター(インバウンド)について説明します。セールスフォースの中で問合せを管理する業務を「ケース」と呼びます。
(1)問合せの受け付け
多岐にわたる接触ポイント(コンタクトポイント)から問い合わせを受け付けます。
・電話(CTI連携機能-着信電話番号から情報を自動表示)
・WEB(Web To ケース機能)
・メール(Mail To ケース機能)
・Facebook/Twitter(Salesforce for Twitter)
Facebookからの問い合わせ対応機能は数年前までありませんでしたが、バージョンアップなどで追加された機能です。このように、SaaSとしてのSalesforceを使用する大きなメリットのひとつが無償で機能アップするという事です。
(2)問合せ解決プロセス
・問い合わせ内容によって自動で担当を割り当てます。
→例えば国や地域、それに製品別など条件を指定し対応するキューに割当てます。
キューには複数の担当が登録されていて、最初に引き受けた方が担当します
・お客様との契約条件に従ってサポートレベル(SLA)を確認します
・過去のソリューションで近いものがないか検索します。自動検索も出来ます。
・ケース画面の中から電話をかけたりメールを出したり出来ます
・対応が難しい時は上位部署にエスカレーションします
→上位部署は担当が自動割り当てされてこのプロセスを繰り返します
(3)セルフサービス
過去に同じような問い合わせが合った時、ナレッジとして公開する機能があります。
・ポータル機能(お客様がログインして情報を見る)
・一般公開(お客様はログインせず検索する事が出来ます)
2.エコ体系としてのセールスフォース
セールスフォースの基盤の周りには多くのビジネスがあります。そのひとつがアップエクスチェンジというアプリケーションのマーケットです。アップルストアのセールスフォース版だと思って下さい。
https://appexchangejp.salesforce.com/
有償無償の様々なアプリケーションが登録されています。ここではその一つとして、地図連携「Orkney GeoGraph」をお見せします。セールスフォースの中にある住所を独自のデータベースから緯度経度に変換し(ジオコーディング)、GoogleMap上に表示します。
https://appexchangejp.salesforce.com/listingDetail?listingId=a0N30000009wvDNEAY
中身を見てみたい方は、このURLから「デモを見る」で動画再生、「テストドライブを利用」で実際の画面を触る事が出来ます。
<マーケティングのためのセールスフォース>
株式会社フィナンシャル・インスティチュート 山本 愛緒さん1.セールスフォースの利用
9年前に大阪駅前第一ビルの1.5坪の事務所で始めたコンサル会社です。社長の意向で数多くの新しいツールを使ってお客様にアプローチしています。「銀行との付き合い方」というメールマガジンは大変多くの読者がおられます。
メルマガや講演会などをセールスフォースのキャンペーンとして登録し、そこに申し込んで下さった方をリード(見込み客)に登録します。そのキャンペーンから例えばコンサルタント契約などにどれだけつなげる事が出来たか(ROI)を一気通貫で見えるのはセールスフォースくらいだと思います。
2.シナジーリード
メールマガジンとして他社のツールも使っていたのですが、何故かスパムにはいっていたりしてその対応だけでバタバタしていました。そこでシナジーリードを使いだしました。
https://appexchangejp.salesforce.com/listingDetail?listingId=a0N30000003JJEREA4
※このURLから動画再生およびテストドライブ利用が可能です
このツールを使うと、簡単な操作でメルマガを配信出来ます。そこのURLをどなたがクリックされたかがわかり、セールスフォースの中に情報が取り込まれます。WEBサイトに特定の文字を書いておくと、どなたがどの画面をご覧になったかがわかります。WEBでの広告を打った時にどの広告が一番効いているのかが一目瞭然になります。
<クラウドビジネスの実態>
サムライステム株式会社 社長 田畑 昌平さん1.独立までの経緯
大学を中退して数年米国に渡り、1990年にケン・システムコンサルタントに入社。堀内一先生のDOA(データモデリング)を学びました。その後2000年にマジックソフトウェアというdbMagicを作っている会社に移り、T字形ERをユダヤ人と一緒に勉強しました。
そこで学んだのはユダヤ人は天才だという事でした。日本人とユダヤ人とのギャップを強く感じました。その後も紆余曲折あり、2010年に独立しました。
2.セールスフォースを選んだ理由
自分はイノベータでなくアーリーアダプターだという認識の上で、既にエコポイントなどで世間の認知度が上がっていたセールスフォースを選びました。お客様を幸せにしたいという気持ちと、セールスフォースの社会貢献に感銘を受けたのがきっかけです。Power of Us活動としてNPO法人には無償でシステム設定を行うなどの活動を行っています。
お客さまとしては、ほとんどが数十人までの規模です。システム部を持っておられないのでコンピュータ全般の相談役としても動いています。システム化が初めての会社が多いので導入セミナーとして2時間で次の事をお話します。ほとんどの会社は理解してもらえます。
・漏れなく、ダブリなく整理すること(MECE)
・重複は良くないこと(One Fact is One Place)
・事象は事物(資源)とその関連で成り立っている事(ER)
→リソースとイベント
→関係は3つに整理(主従・参照・レコードタイプ)
3.SalesCloudを中心とした導入支援業務
提案書のひな形をもって、ユーザ視点で導入について説明します。一般的な導入支援なら、3週間で百万円未満の金額で完了します。必要に応じてサポートサービスも提案します。
また、戦略的システムの場合は1業種1社しか受けない事も約束しています。
<所感>
今回は本当にほとんど事前準備せず開催しました。私の話は仕事でやっているプレゼンのショートバージョンです。セールスフォースは年3回のバージョンアップがあります。この10月にもまた変わりますからこのブログには変わらないと思われるところだけ載せました。山本さんには急にお願いしたところ快く受けて頂きました。結果的に山本さんのお話が一番リアリティがあって皆さんの役に立てたのではないかと思います。
田畑さんがDOAをルーツに持つ方だと知らずに依頼しましたので驚きました。実際に参加者の1名とは昔会っておられたようです。世間は狭いですね。セールスフォースがDOAツールであるという確信を得ました。実際にお客様に出す提案書やら金額なども赤裸々に語って頂きました。ありがとうございました。
以上